U-2's Page
当初2011年に引退を予定していたU-2Sであるが、SYERSも含めそのシステムをグローバルホークに移植しても 無人機ではどうしてもカバーできない何かがあったのだろう(またSYERSは、スパイ衛星ORS-1などにも搭載されている)、予定から6年経った2017年にもU-2はこのように活躍しているのだから。ロッキード社は2045年までU-2を飛ばすことが可能としている。まだまだ 撮れるかもしれない・・・
U-2Sよ・・・また 是非日本をベースに活動してくれ! 我々マニアは、心待ちに君を待っているよ・・・Good by U-2S and Definitely please come back to Japan again sometime !!!
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2017年7月6日と7日の両日は、U-2ファンにとって一喜一憂する2日間であった。何せ風は南風R/W23、その中で4機ものU-2sがオーサンへ戻ると言うのであるから、U-2ファンだけでなく地元の航空マニアも目の前を転がるであろうU-2Sをイメージして、このチャンスを逃すまいと必死にラジオに耳を傾けた。丁度、コロラドのF-16C部隊が嘉手納展開している時期であったので、県外から来たマニアは限られた休暇期間でU-2を狙うか、コロラドのF-16を狙うかで迷う人も多かったはずである。両者の撮影タイミングが重なった場合、多くの航空ファンがU-2を優先したようである。それだけU-2Sは魅力的な機体なのだ。私もマニアの端くれとして、まだ撮れていないBB-092とキノコを背中に付けているであろうBB-074を逃す訳にはいかない。F-16の動きを気にしながらもU-2Sを逃すまいと神経を使った。
Wings
7月6日夕方まで、飛ぶ飛ばないでマニアを奔走させたBB-069(80-1069)、当初来ていたBB-092と地元マニアも知らない内に入れ替わっていたのだ。
さて BB-084とBB-069が帰投したので 7月7日は、キノコを乗せたBB-066とまだ見ていないBB-074が出てくる筈である。内1機は、朝早く飛ぶだろうと勝手に予想を立てて、朝6時にはスタンバイした。BB-074の機首には、”SYERS”と呼ばれる電子光学センサーがついているはずである。しかもBB-074は、私は今まで撮ったことの無い機番である。
R/W05では、離陸撮影にあまり望みはない。何せU-2の離陸はバカ高いはずだからだ。嘉手納のマニア諸氏の一部は、砂辺まで行って国道から姿を見ようと試みていたが、なんと離陸のスタート位置はR/Wブラボーから・・・・16:08テイクオフである。噂通り7月6日当日2機がオーサンへ帰った。翌7月7日に残り2機が帰るはずである。
このBB-069は、当初のBB-092同様予備機材らしく、ミッションに殆ど使われなかった様なので、飛び立つまで”BB-069”と入れ替わっているなんて誰も知らなかった。7月6日朝からノーズコーンを運んだ、パイロットが機体に向かった、スタッフの動きが慌ただしい等々情報が入り乱れていた。結局 コロラドF-16Cの午後のフライトが終わっても、U-2の離陸はなかった。いよいよクリアランスが出た時、なんと風はR/W05に変わっていた。
7月7日08:43 朝6時から待っていたのに朝寝坊なU-2Sである。おっとり刀で出てきた。
機首の下の丸いガラス版がこのSYERS(Senior Yera Electro Optical Reconnaisance System)の目である。SYERSはシアーズ又はサイアーズと呼ぶが優秀な光学センサーで雲や霧など余計な情報をカットしながら、敵領土の見たい部分を見ることが可能だ。またサイアーズは赤外線赤外線センサー機能も有し、カムフラージュで隠された車両を正確に捉える事もできるため、北朝鮮の移動式ミサイル発射機を探る上でも有効である。